×

G大阪、ドローでV逸…宇佐美反攻誓う「1年を通して…」

[ 2015年6月21日 05:30 ]

<G大阪・仙台>後半、倒されるもファールなしの判定に天を仰ぐ宇佐美

J1第1S第16節 G大阪1―1仙台

(6月20日 万博)
 第2ステージこそ巻き返す。負けられないG大阪は前半32分、遠藤のFKを今野が頭で合わせて先制。しかし、勝ち点3目前の後半43分に落とし穴が待っていた。FKから崩され、まさかの同点弾を献上。ドローに終わり、浦和戦の終了前にライバルに優勝を届ける結末となった。

 試合後のスタジアムに響くブーイング。主将の遠藤は「勝つ試合を見に来ているし当然。結果で示していきたい」と現実を受け止めつつ、連勝フィニッシュへ気持ちを切り替えた。

 チーム最多のシュート5本も不発に終わったFW宇佐美は「もっと決定機を作らないといけなかった」と反省。悔しさを糧に「第1ステージも取れれば良かったけど、1年を通してという思いでやっている」と今後の反攻を誓って前を向いた。

 年間王者を狙うには、攻撃面の改善が急務だ。中盤で組み立てに加わることが多かった宇佐美は「ガンバらしいパス回しから、前めの選手が仕留めるというのができていない」と課題を指摘。長谷川監督も「2列目をマイナーチェンジしたい」と改造への着手を明言した。

 攻撃活性化の“触媒”となり得るのが、リーグ戦クラブ最年少の17歳4日で先発デビューした高校2年生MF堂安だ。前半で退くも、時間が経つにつれ柔らかいボールタッチなど本来の動きを披露。「最初10分がもったいなかった。視野が狭かった」と振り返った17歳に、指揮官は「悪くはなかった。チーム内で競争して底上げしていければ」と期待を寄せた。

 悔しい結末も年間で見れば、まだ折り返しにも満たない。15試合終了時の勝ち点は昨季の18に対し29。元来がスロースターターの3冠王者が、このまま引き下がる訳にはいかない。 

続きを表示

この記事のフォト

2015年6月21日のニュース