×

長崎 MF梶川が大きな仕事 ロスタイムに豪快ヘッド弾でC大阪撃破

[ 2015年5月17日 18:50 ]

J2第14節 長崎2―1C大阪

(5月17日 金鳥スタ)
 長崎が劇的なロスタイム弾で“スター軍団”を撃破した。

 前半32分にMF黒木のゴールで先制。後半16分にC大阪の元ウルグアイ代表FWフォルランに同点FK弾を決められ、1―1で迎えた後半50分だった。相手GKがシュートを弾いたこぼれ球をDF武内がペナルティーエリア内の左サイドで拾い、ゴール前へクロス。そこへ走り込んだMF梶川が豪快に頭で決めた。強豪相手にドロー寸前からの劇的勝利。高木監督やスタッフはベンチ前で次々と抱き合い、優勝したかのようなお祭り騒ぎで喜びを爆発させた。

 身長1メートル64。だが、小さな体を感じさせない梶川の豪快なヘディングシュートだった。「後ろ(の選手)が体を張ってくれていたので絶対に点を取りたいと思っていた。ダイ(武内)がいいボールを上げてくれたので合わせるだけでした」。本来は自らゴールを決めるより、パスを出して決めさせるプレーを得意とする。だが、湘南から期限付き移籍で今季加入すると、高木監督はしつこく「自分で点を取れ」と梶川に言い続けた。

 そして、指揮官の期待に応えるように4月19日の横浜FC戦(ニッパツ)で今季初ゴールを決めると、9日に行われた前節・徳島戦(長崎県立)でもゴール。2試合連続ゴールはプロ4年目で自身初、そしてルーキーだった東京V時代の12年に決めたシーズン自己最多の3得点に早くも並んだ。

 大卒4年目の26歳ながら、素直な性格と童顔で誰からも可愛がられるタイプ。ゴール後は、自分より背の高い後輩たちから次々と頭をなでられ祝福された。劇的な勝利に「素直にうれしいです」と笑顔を見せた梶川。愛媛と対戦する次節は、4月5日の栃木戦を最後に勝ち星のないホームでサポーターと喜びを分かち合う。

続きを表示

2015年5月17日のニュース