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新潟、完敗で最下位と1差…大井主将「目を背けずに向き合う」

[ 2015年5月17日 05:30 ]

<新潟・仙台>完敗し、力なく引き揚げる新潟イレブン

J1第1S第12節 新潟0―3仙台

(5月16日 デンカS)
 新潟はホームで仙台に0―3で敗れた。チームの核、MFレオ・シルバ(29)、FWラファエル・シルバ(23)が不在の中、セカンドボールを仙台に拾われて3失点。2試合連続ノーゴールで2連敗となり、降格圏の17位から脱出できなかった。最下位の甲府が勝ったため、甲府との勝ち点差は1差となった。

 苦しい状況から抜け出すことはできなかった。柳下監督は「セカンドボールを拾うか拾わないかが、非常に大事なポイントになった。仙台の方が反応が速く、クリアしたボールが仙台の方にいく感じだった」と敗因を話した。堅守速攻の仙台の徹底したサッカーに、失点を重ねてしまった。

 前半10分、相手GKのロングキックのクリアが甘く、ハイボールも競り負けてMF奥埜に先制点を許す。後半20分は、奥埜にセカンドボールを拾われ、豪快なミドルシュートを決められた。同33分の失点も、MF成岡のクリアがMF金眠泰(キムミンテ)へのパスのようになってしまった。指揮官は「失点は全て、エッという感じだが、それぞれ原因がある。(失点前の)1つ目、2つ目(のプレー)を修正していかないと」と課題を挙げた。

 肝臓の再検査のため、レオが13日にブラジルに一時帰国。リーグ戦5得点のFWラファエルは、左足痛で戦線離脱。CB舞行龍がボランチに入るスクランブル態勢を、柳下監督は「(高さがある仙台相手に)枚数的に高さが足りなかった。(他選手を含めた)それぞれの良さを出すため」と説明。だが、舞行龍は「練習のイメージ通りにはいかなかった。もっとセカンドボールが読めれば良かった」と反省した。

 降格圏を脱出できず、得失点差も3点のマイナス。だが、下を向いている選手はいない。大井主将は、チームの気持ちを代弁するように言った。

 「このまま負けるようじゃ、レオに頼ってばかりと言われてもしようがない。これを打破しないと。(現状から)目を背けることなく、向き合いながら、しっかりやっていきたい」

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2015年5月17日のニュース