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浦和 鬼門ユアスタで勝ち点1、興梠2発で開幕10戦不敗を継続

[ 2015年5月11日 05:30 ]

仙台戦の後半、ゴールを決め喜ぶ興梠(中央)ら浦和イレブン

J1第1S第11節 浦和4―4仙台

(5月10日 ユアスタ)
 壮絶な打ち合いで勝ち点1を拾った。前半8分に先制を許した浦和だが、ロスタイムに阿部のゴールで同点に戻す。後半開始から興梠と李の攻撃カードを切り、10、11分と興梠、関根の反撃ラッシュで勝ち越すも、そこから立て続けに3失点。それでも、最後は興梠のミドル弾で追いついた。

 アウェー仙台戦は最近5戦2分け3敗と相性の悪さが際立っていた。会場をユアスタに限れば3連敗と、まさに鬼門の中の鬼門。この日の引き分けで開幕10戦不敗とクラブ記録を更新したが、首位独走態勢を築くまでには至らなかった。

 それでも、光明は興梠の復活だ。右すね打撲で実戦から遠ざかっていたが、5日のACLブリスベン戦に続いてリーグ戦7試合ぶりの出場。いきなり2得点と違いを見せ、「結果的に2点決めたけど、まだコンディションが上がっていない」と話しながらも「ホッとした。少しでも貢献できて良かった」。今後に向けて戦える手応えを得た。

 一方の守備陣は気を引き締め直した。両チーム計33本のシュートが乱れ飛んだ展開。ショートパスをつなぐ得意の地上戦ではなく、空中戦に持ち込まれた。「勝ち点3を取りに来たし、取れたゲームだった。3―1までは良かったが、そこから気の緩みが出てしまった」と槙野。今季初の複数失点にGK西川は「(今季)これまで9戦分の失点をきょうだけで取られた」と反省し、守備の要の那須も「相手の戦い方に付き合ってしまった。最終ラインを間延びさせられてカウンターを狙われた」と分析した。鬼門こそ突破できなかったが、暫定首位を守った浦和はファーストステージ優勝へ次戦から再びペースを上げる。

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