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U22 3戦全勝で突破!久保が決勝弾「海外組」意地見せた

[ 2015年4月1日 05:30 ]

前半、先制ゴールを決め、祝福を受ける久保(左)

リオ五輪アジア1次予選 U―22日本代表1―0U―22マレーシア代表

(3月31日 シャーアラム)
 リオデジャネイロ五輪アジア1次予選でI組のU―22日本代表は31日、最終戦でU―22マレーシア代表を1―0で下し、同組1位で来年1月にカタールで行われる最終予選進出を決めた。前半41分にFW久保裕也(21=ヤングボーイズ)が先制点を奪い、3戦全勝での1位突破に貢献した。

 「海外組」の一発で最終予選切符を手にした。0―0の前半41分、左サイドの安在がクロスを上げる。ファーサイドで待ち受けた久保は相手DFと競り合いながらジャンプ。頭を合わせてニアサイドに突き刺した。「コースは狙いました。決められて良かった」。手倉森ジャパンでの自身初ゴールが攻め手を欠いたチームを救った。

 スイスに拠点を置く「海外組」として期待されながら、今予選初出場だった3月29日のベトナムとの第2戦では1トップで不発。右足首を捻挫した影響もあり、手倉森監督から「(国内組との)違いを示せなかった」と酷評された。この日は患部をテーピングで固定して強行出場。決勝弾を決め、指揮官も「パワーのコントロールの仕方がこの大会で身についたと思う」と短期間での修正力に合格点を付けた。

 昨年12月のタイ、バングラデシュ遠征では2試合に出場して無得点。「特に(初戦のU―21)タイ戦は全然動けなかった」と長距離移動や暑さに苦しみ、精彩を欠いた。そのため今回は、A代表のDF吉田麻也から関係者を通じて暑熱対策や時差対策のアドバイスを受けた。「機内では温かいものを口にするように言われました」。移動の段階から体を慣らすように心がけた。宿舎では約1週間前から現地入りした国内組に後れを取らないように練習後に筋力トレにも励んだ。それでも決して万全とは言えなかったが、出場2戦目で結果を出した。

 来年1月の最終予選で3チームに与えられる本大会出場権を狙う。久保は「まだまだ物足りない。もっと点を取りたい。1人で突破できる力が欲しい。決定力も付けたい。また代表に来ていいプレーができるように頑張りたい」と満足感はない。納得のゴールは、最終予選まで取っておく。

 ▼リオデジャネイロ五輪への道 アジア最終予選を兼ねたU―23アジア選手権は16年1月にカタールで行われる。43チームが10組に分かれて争った1次予選で各組1位と、各組2位のうち上位5チームの計15チームが開催国カタールとともに参加。上位3カ国が五輪本大会に出場する。組み合わせ抽選は12月4日。

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2015年4月1日のニュース