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武藤「うまさ身につけたい」…ネイマールに学ぶ一流の“コケ”

[ 2014年10月22日 05:30 ]

日に日にマークが激しくなる武藤

J1第29節 FC東京―広島

(10月22日 味スタ)
 ネイマールに学べ!J1は22日に第29節が各地で9試合が行われ、FC東京はホームで広島と対戦する。日本代表FW武藤嘉紀(22)は厳しいマークにさらされる現状打開のため、14日に対戦したブラジル代表FWネイマール(22=バルセロナ)を手本にレベルアップを誓った。まずはJ1ホーム通算100勝が懸かった広島戦で進化した姿を見せつける。 

 転んでも決してただでは起きない。プロ1年目の今季一気にブレーク。今や押しも押されもせぬFC東京のエースに成長し、最近ではファウル覚悟のタックルを見舞われることも少なくない。強靱(きょうじん)なフィジカルを持つ武藤はこれまで必死に耐えていたが、相手のチェックは激しさが増す一方だ。そんな現状に「これまで簡単に倒れないようにとプレーしていた」と前置きしたストライカーは新たな発見があったことを告白。日本代表が14日に0―4で惨敗したブラジルのエースを引き合いに出し「ネイマールは無理せずに倒れるところもあった。そういう、うまさも身につけたい」と言い切った。

 武藤はブラジル戦で後半7分から途中出場。ベンチから戦況を眺めた前半はもちろん、同じピッチに立ってプレーした約38分間で、4得点をマークしたネイマールのプレーを目の当たりにしていろんなことを肌で感じ取っていた。その一つが激しいマークを受ける中、状況に応じてファウルをもらう“ずる賢さ”だったという。ファウルを受けた際に無理な体勢で強引にプレーを続けることが、いつも正解とは限らない。チームにはFK名手の日本代表DF太田もいるだけに、ゴール前で効果的にファウルをもらえばチャンスは確実に広がるはずだ。

 武藤は9月のアギーレジャパン初陣後にも「パス、トラップの精度を磨きたい」と代表での経験を生かし、チームに戻って意識的に練習で修正。さらなるレベルアップに成功した。普段から海外のスター選手の映像はもちろん自身の映像もチェック。自らのプレーを客観視することで課題を見つけ、練習から取り組むことで成長につなげている。屈辱の大敗を喫したブラジル戦で見つけた新たな教材。まずは3戦ぶりのゴールを狙う広島戦で学習の成果を発揮する。

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