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U16&U19そろってW杯逃し危機感 J育成部門「格付け」導入

[ 2014年10月22日 06:51 ]

 Jリーグの村井満チェアマン(55)は21日、Jクラブの育成部門の「格付け」を導入することを明かした。プロチームの下部組織を格付けする欧州の企業に委託し、まずは12月に3チームを対象にトライアル調査を実施。格付けの妥当性が証明されれば、来季から全クラブを対象に本格的に導入する方針だ。

 U―16、U―19代表が年代別のW杯出場権を逃すなど日本サッカーは育成年代の強化が急務。トライアル調査ではヒアリングを中心に約1週間かけて育成部門を調査。スカウティングやコーチのスキル、育成の哲学やメソッドなど8項目を総合して無印から星3つまで4段階で格付けする。欧州の主要クラブと比較して現在の水準を把握し、充実を図るのが狙いだ。

 委託する企業は評価だけでなく改善に向けたカウンセリングも行う。育成年代の強化をA代表の成功につなげたドイツ、ベルギーでも実績を持つ。導入は3年間を目安とし、問題点の洗い出しと改善を進めていく方針だ。

 村井チェアマンは「Jリーグがどういう形で育成の責任を果たせるか」と意気込む。トライアル調査だけでも費用は約1000万円。安い投資ではないが、“地盤沈下”する日本サッカーを救う有効な手段になるかもしれない。

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2014年10月22日のニュース