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浦和守乱…GK西川ミスで決勝点献上 鬼門仙台で5年間勝ちなし

[ 2014年10月19日 05:30 ]

<仙台・浦和>浦和のGK西川(右)がクリアしようとした球を仙台・赤嶺にカットされ決勝ゴールを許す

J1第28節 浦和2―4仙台

(10月18日 ユアスタ)
 首位・浦和は仙台に2―4で敗れ、2位・G大阪との勝ち点差を4に縮められた。日本代表GK西川周作(28)が痛恨のミスで勝ち越しを許すなど相性が悪かったアウェーの仙台戦で痛恨の敗戦となった。

 “鬼門”でのプレッシャーに、今年から加入した日本代表GKまでのみ込まれた。2―2で迎えた後半16分、GK西川がDF那須からバックパスを受ける。しかし、右足でトラップしたところに赤嶺が猛プレス。那須へのパスコースをつぶされ、選択肢のなくなった守護神は相手FWを抜こうとしたが、カットされたボールはそのままゴールに吸い込まれた。2点ビハインドからFW興梠の2発で追い付きながらも再び勝ち越され、西川は「個人的なミスがあった。パスコースが1つしかなくなって抜きにかかってしまった」と唇をかんだ。

 またもやアウェーの仙台戦に勝てなかった。10年に仙台がJ1復帰して以降、敵地で2分け3敗。会場をユアスタに限れば3連敗だ。前節まで27戦22失点とリーグ最少失点を誇った堅守が絵に描いたようなカウンターにはまった。後半36分に2度目の警告を受けたMF宇賀神が退場するなど歯車もかみ合わない。「去年も点の取り合いで引き分けた。去年と違うところを見せたかった」と興梠。4失点は8月23日のFC東京戦(△4―4)以来となる今季ワーストだ。2点差での黒星も1―3で敗れた3月29日の神戸戦以来の屈辱となった。

 3月8日に起きた差別的横断幕の問題以降、自粛していた観客席の太鼓での応援がこの試合から復活。整った応援で声をからしたサポーターに勝利を届けたかったが、かなわなかった。この日、57回目の誕生日を迎えたペトロヴィッチ監督は「安易な失点を重ねてしまった。我々の日ではなかった」と嘆いた。2位・G大阪とは残り6試合で勝ち点4差。優位は変わらないだけに後味の悪い敗戦を引きずらず、次節22日の甲府戦(埼玉)で結果を出すしかない。

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2014年10月19日のニュース