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磐田 新布陣で攻守にキラリ!今季初の完封勝利で2位浮上

[ 2014年3月31日 05:30 ]

<磐田・栃木>4試合ぶりに先発し、先制のPKを獲得した磐田MF山田

J2第5節 磐田2―0栃木

(3月30日 栃木グ)
 磐田はアウェーで栃木を2―0で下し、今季初の完封勝利を挙げた。前半36分、MF山田が倒されて得たPKをMF松井が決めると、後半27分には途中起用のFW金園がCKから左足で追加点。4―1―4―1の新布陣で攻撃を活性化させたチームは、リーグ2位に浮上した。
【詳細結果 順位表】

 今季初めて4―1―4―1の新フォーメーションで臨んだ磐田が、J2初完封を飾った。栃木のシュートを4本に封じ、決定機はほとんど与えず。逆にここまで1失点と堅守を誇る相手から2ゴールを奪取した。シャムスカ監督は「もっとコンパクトに、もっと攻撃的にというところに重点を置いた」と新布陣の意図を説明。その采配が攻守をともに光らせた。

 新布陣の一番のメリットは「我々が持っている質の高い選手を融合させた」という、攻撃陣5人の共存だ。左脚つけ根を負傷していた山田が完全復調。そこで指揮官は当初、前線を前田、ポポ、山田、松井、山崎の5人から先発を4人に絞るとしていた。しかし、本番では全員を併用。ポポが右、松井と山田が2列目の中央で並び、1ボランチのフェルジナンドと1トップの前田と連係を取りながら縦に動いた。先制のPKはその松井がヒールパスで流し、受けた山田が倒されて得たもの。松井は「攻めの時は流動的にチェンジしながらできれば、さらに強いと思う」と振り返り、山田も「完成度が上がって来たときの破壊力は一番だと思う」と期待を寄せた。

 新フォーメーションは守備にも初完封という収穫をもたらした。守備陣はここまで4戦連続で先制後に失点。先制後のゲームコントロールに課題を抱えていた。だが、この日は指揮官の思惑通り終始コンパクトに陣形を保ち、右SB駒野も「うまくバランス良く守れた」と手応えを見せた。

 J1復帰へ「5試合で勝ち点10」を当面の目標としていたシャムスカ監督だが、まさに5戦目にして勝ち点10へと到達してみせた。序盤のミッションをクリアし、迎える次節は4月5日のホーム群馬戦。次節以降も継続が見込まれる新布陣を武器に、J1復帰ロードを一気に駆け上がる。

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