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松本 ホームで屈辱4失点…首位湘南に敗れ3位に後退

[ 2014年3月31日 05:30 ]

湘南戦で大敗し、深緑で埋まるスタンドを背に試合後のあいさつをする松本イレブン

 出直しの初黒星だ――。開幕から負けなしで2位の松本山雅はホームで首位・湘南と対戦し、終盤に連続失点するなど1―4で大敗。勝てば首位に立つシーズン序盤の大一番で今季初めて敗れ、順位も3位に後退した。それでも反町康治監督(50)は「次につながる試合」と前を向いた。

【試合結果 順位表】

 横なぐりの大雨が降りしきるアルウィンで4失点した。だが、今季初めて敗戦指揮官として会見場に現れた反町監督の表情に曇りはなかった。

 「非常にいいゲームをしたと思う。決して悲観するような内容ではない。チャレンジする気持ちは出ていたし、選手も下を向く必要はない。点差はついたけど“やれた感”はあったと思う」

 昨季J1を経験し開幕4連勝中の首位相手に、先制されながらも後半途中までは五分の展開に持ち込んだ。ハイライトは0―1の後半15分。右サイドでMF岩上からボールを受けたDF田中が中央にピンポイントの高速クロス。これをDF飯田が打点の高いドンピシャヘッドで合わせ追い付いた。飯田は直前に自陣ゴール前で抜けていれば失点という相手シュートを好クリア。「前線のプレス、ボランチのボール奪取は今までより良かった」というゲームキャプテンが攻守で輝きを放ち、アルウィンを一気に沸かせた。

 3点差の敗戦とはいえ、指揮官の言う通り確かに悪い内容ではなかった。持ち前のハードワークで相手の良さを消すことができ、好機の数もほぼ互角。前半のシュート数だけ見れば7―5と上回った。

 しかし、後半の逆転ムードは際どい判定で一転した。同点とした5分後に相手のヘディングをDF犬飼が空中で蹴り出すもゴールラインを割っていたと判定され1―2。そこから最終ラインを4バックにし攻撃の枚数を増やした後半45分、ロスタイムに立て続けに追加点を献上した。

 「3点目と4点目は私のミス。オープンの展開になったら、まだ勝てないということ」と反町監督。前掛かりにしてカウンターで喫した連続失点の非は自らの采配にあると強調した。試合の中で選手個々の役割は果たしたものの、地力の差が最後の結果になったといえる。

 ホーム初白星にはまたも届かず、次節はアウェーで札幌戦。「悪いところは反省するが、こうべを垂れる必要はない」という指揮官の視線は早くも北海道のピッチを向いていた。

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2014年3月31日のニュース