×

代表生き残りへ 柿谷超える!ザックジャパンのW“韓”門

[ 2013年7月27日 06:00 ]

なでしこイレブンに人気の柿谷(右)は岩渕と笑顔でツーショット

東アジア杯 日本―韓国

(7月28日 ソウル蚕室)
 新戦力発掘を目指す日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(60)が若手を2段階テストでふるいにかけることになった。東アジア杯は2試合で22人を起用したが、28日の韓国戦のメンバーについては全て白紙と断言。27日の前日練習は先発入りとA代表入りへの生き残りがかかる中、中国戦で代表デビュー弾を決めたFW柿谷曜一朗(23=C大阪)が関門突破に意欲を見せた。

  オーストラリアとの激闘から一夜明けた26日、ザックジャパンのメンバーは疲れを残さないように軽めの調整に終始した。全体的には穏やかなムードに包まれていたが、選手の胸中には期するものがあった。23人の前に大きな関門が用意されたからだ。

 今大会は2戦目のオーストラリア戦で初戦の中国戦から先発11人を総入れ替え。ザッケローニ監督は「前日練習で中国戦に先発したメンバーの切れが悪かった」と説明したが、韓国戦のメンバー選考に関して「(27日の)前日練習の内容を見て決める」と明言。11人全員が白紙状態であることを強調した。先発入りすればA代表入りに望みをつなぐ可能性が高まるが、スタメン落ちならW杯への門は一気に閉ざされることになる。

 横一線の争いの中、1トップでの先発が有力視されているのが中国戦でデビュー弾を決めた柿谷だ。この日は中国戦のみに出場したメンバーとともに戦術練習。練習後には、個別で指導されるなど指揮官から破格の扱いを受けた。内容については多くは語らなかったが「1トップの動き方について(監督と)いろいろ話した」と前向きだ。

 決戦の舞台は、過去のW杯予選などでも名勝負の舞台となった蚕室の五輪スタジアム。柿谷にとっては07年のU―17W杯で1勝2敗で1次リーグ敗退した韓国では悔しい思い出しかないが「最後なので連係というより気持ちの問題になると思う。優勝したいです」とV宣言した。代表では史上4人目となるデビューからの2試合連続弾が、生き残りをかけた争いの決定打となる。

続きを表示

この記事のフォト

2013年7月27日のニュース