×

香川劇場!外して、PK外して、凱旋弾決めた!!

[ 2013年7月27日 06:00 ]

<C大阪・マンU>後半9分、同点となる凱旋ゴールを決める香川

親善試合 C大阪2―2マンチェスターU

(7月26日 長居)
 26日、大阪・長居スタジアムで親善試合が行われ、プレミアリーグのマンチェスターUが2―2でJリーグのC大阪と引き分けた。左MFで先発出場した日本代表MF香川真司(24)は4万4856人の前で凱旋弾。0―1の後半9分に左足でネットを揺らし、今季から就任したデビッド・モイーズ監督(50)に定位置獲得をアピールした。

 感謝の思いを左足に込めた。0―1で迎えた後半9分、左CKのチャンス。香川は、ショートCKを受けたギグスの横パスに反応した。ニアサイドゴールエリアの角付近でボールを受けると、左足トラップから間髪入れずに左足シュート。DF山下、GKキム・ジンヒョンの2人の股の下を抜きネットを揺らした。「1人目の股は狙った。GKに止められるかと思ったけど、良かった」。会心のガッツポーズを決めると、同僚と抱擁を交わした。

 長居ではC大阪時代にリーグ戦で53試合24得点。代表では3試合で1得点をマーク。それでも、凱旋試合のこの日はゴールが遠かった。後半8分にヤングが倒されて得たPKのチャンス。キッカーに指名されたが、GKキム・ジンヒョンの好セーブに阻まれた。助走の段階で「決めても(PKなので)うれしくない」との迷いが生じての失敗。前半40分にもゴール至近距離からの決定機でシュートミスを犯していた。3度目の正直で“主役”の面目を保ち「流れの中で決めたかったので結果的に(PKを)外して良かったかな」。後半13分に途中交代する際にはスタンディングオベーションも起きた。

 18日から自主トレを行うため4日間連続でC大阪の練習場を極秘訪問。06年から生活していたクラブ寮にも足を運び寮長の秀島弘さん(74)とも再会。入団当初にスターになることを夢見てヒーローインタビューを受ける練習もした思い出の場所で原点回帰し、10年6月まで在籍した古巣への恩返し弾につなげた。

 世界ツアー中のクラブは、27日に香港へ移動する。独自調整を許可された香川は一時チームを離れて国内で自主トレを行い、その後、欧州で再合流。ツアー最終戦となる8月6日のAIKソルナ戦(ストックホルム)に出場する見通しだ。「C大阪との試合は特別。素晴らしい雰囲気で試合ができたことは自分のサッカー人生の歴史になる」。23日の横浜戦は後半17分からトップ下で途中出場し、この日のポジションは左MF。モイーズ新監督へのアピールが続く中今季初ゴールとなる凱旋弾で勝負の2年目が幕を開けた。 

続きを表示

この記事のフォト

2013年7月27日のニュース