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【小倉隆史氏が見たイタリア戦】前田の1トップに戻して前線活性化

[ 2013年6月21日 10:56 ]

<日本・イタリア>前半、ピルロ(左)と競り合う前田

コンフェデ杯1次リーグA組 日本3―4イタリア

(6月19日 レシフェ)
 日本は随所にいいところを見せた。前田を1トップにしてアジア最終予選で結果を残している以前のシステムに戻し、前線の動きが良くなった。

 先制点は岡崎が諦めずにボールを追ってDFのミスを誘ったものだが、献身的な守備と裏への飛び出しの意識が生んだ先制点だった。2―3から追いついたゴールも精神面で成長したところを見せた。それでも4失点はいただけない。勝負を分けたのは前半終了間際の失点。CKになって給水している間に蹴られてマークがずれ、デロッシにDFの前に入られてしまった。それまで完璧だったのに、集中力を欠いて不用意に1点を与えてしまった。

 敗退が決まったが、ブラジル戦の0―3とイタリア戦の3―4の差を感じられれば大きな収穫と言える。特にイタリアからは「やるべきことをやらないとやられる」ということを体感したはず。最終戦はメキシコ戦だが、攻守の切り替えが速く体格も似ていて日本の実力を測る上ではうってつけ。ぜひ勝って来年のW杯本大会につなげてほしい。 (元日本代表FW)

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2013年6月21日のニュース