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【野田朱美氏がなでしこ分析】右SB有吉の成長が収穫

[ 2013年6月21日 11:00 ]

<日本・ニュージーランド>前半21分、先制ゴールを決める大儀見

キリンチャレンジカップ2013 日本1―1ニュージーランド

(6月20日 ベアスタ)
 一言で言えば渋い試合だった。雨が降り続いたことによるピッチコンディションの悪さ、久々に集まったメンバー、宮間の退場と、悪い条件が重なった。しかし、それを差し引いてもアグレッシブさに欠けた。

 この試合に懸ける思いが見えなかった。攻撃で言えばもっと仕掛けて良かったし、守備はもっと前線からプレスを掛けてボールを奪いにいくべきだった。

 一番戦っていたのは宮間。退場になってしまったのは残念だが、その球際の激しさはチームへのメッセージだった。気持ちを強く持ってやれば、たとえ負けたとしても次につながるのだが…。

 それでも収穫はあった。宮間と阪口の2人はロンドン五輪以来の日本代表での試合だったが、試合の流れを読む力が上がっていた。先制点をアシストした右サイドバックの有吉も自分から周りを動かせる存在になった。

 個人的には岩渕が見たかった。前線の選手の仕掛けが少なかった中で、岩渕は男子で言えば香川のようにどんな相手にも仕掛けられる選手。欧州遠征メンバーに選ばれれば、出番に期待したい。 (元女子日本代表主将)

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2013年6月21日のニュース