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INAC神戸 “初代世界女王”逃した 延長戦でリヨンに敗れる

[ 2012年11月25日 19:38 ]

<リヨン―INAC神戸>前半、リヨン・ネシブ(右)と競り合うINAC神戸・澤

 国際女子サッカークラブ選手権決勝が25日、さいたま市のNACK5スタジアム大宮で行われ、なでしこリーグ覇者のINAC神戸は延長戦の末、欧州女子チャンピオンズリーグ2連覇のリヨン(フランス)に1―2で敗れ、初代世界女王の座を逃した。

 メンバーのほとんどがフランス代表という欧州女王を相手に、序盤は守備に追われる場面もあったINAC神戸。前半34分には中盤でパスをカットされ、FWトミスのドリブル突破を許すピンチもあった。それでも同39分、FW川澄のシュートのこぼれ球を拾ったMFチ・ソヨンが左足で豪快に蹴り込んで先制。INAC神戸が1点をリードして前半を折り返した。

 後半、INAC神戸は高瀬、大野が惜しいシュートを放つなど決定機をつくったが追加点を奪えず。逆に後半35分、リヨンが同点に追いつく。左サイドからのロングボールを受けた途中出場のDFフランコが左足でゴールにねじ込み、試合を振り出しに戻した。

 INAC神戸は同38分、絶好の位置でFKを獲得し、大野が直接狙ったが枠外。GK海堀は好セーブでピンチをしのぎ、1―1で10分ハーフの延長戦に突入した。延長戦でもリヨンの攻撃をしのいでいたINAC神戸だったが、延長後半3分、DF甲斐が相手選手を後方から引っ張ってしまいPKを献上。DFボンパストールの左足のキックは右ポストに当たってゴールに吸い込まれ、リヨンが決勝点を挙げた。

 同選手権は日本女子サッカーリーグが主催し、初開催の今回は国内外4チームが参加した。優勝賞金は6万ドル(約492万円)。

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