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なでしこ国内合宿打ち上げ!岩渕“復活ゴール”を指揮官絶賛

[ 2012年7月15日 06:00 ]

岩渕(右)は練習の合間に休息をとる

なでしこ国内合宿最終日

(7月14日)
 合宿の締めくくりは“マナドーナ弾”だ!なでしこジャパンは14日、千葉県内で行っていたロンドン五輪に向けた国内合宿を打ち上げた。非公開で行われた男子高校生との練習試合では、チーム最年少のFW岩渕真奈(19=日テレ)がゴールを決め、1月に手術した右第5中足骨骨折からの完全復活をアピールした。チームは15日午後に再集合して、16日未明に直前合宿地のフランス・パリへと飛び立つ。
【なでしこメンバー 日程】

 2日連続非公開となった合宿最終日。“鉄のカーテン”の内側では岩渕が復活弾を叩き込んでいた。宮間の母校の千葉・幕張総合高の男子サッカー部と練習試合を実施。スコアや出場選手など詳細は明かされなかったが、岩渕は右足を振り抜くジェスチャーを交えて笑顔でゴールを振り返った。

 「ペナルティーエリアのラインのところでボールが入った。ターンしてチョンチョンって決めました。久々に点が取れて気持ちよかった」

 今合宿では大柄な欧米の選手を想定して男子大学生と実戦練習を繰り返してきた。佐々木則夫監督(54)は最終日だけ高校生にした理由を「100%でやってくれると欧米の(女子)選手と同じぐらい」と説明。岩渕のゴールは「中盤でカットしてパスが渡り、GKが出てきたところをスパッと決めた。仕掛けの切れもあるし、シュートもいいポイントで狙う」と絶賛。「勝負を決める場面でもやってくれれば」と期待を寄せた。

 なでしこジャパンが今合宿の男子との実戦練習でゴールを奪ったのは初めて。岩渕自身は1月に手術した右足に「多少の痛みはある」としながらも、完全復活を予感させる一発で自信を深めた。

 08年北京五輪は高校1年だった。「ベレーザのみんなと(テレビで)見ていた。4位に入って凄いなと。まさか4年後に五輪の舞台に立つとは想像してなかった」。それから4年。自覚と決意を携え欧州への途に就く。

 「代表で練習していく中でやれることも増えてきた。迷いがなくなってプレーの幅が広がっている。W杯の時は力がなかったけど、その時に比べれば自信を持っている」。19日のフランスとの親善試合が約1年間ぶりの代表復帰戦になる見込み。次は練習試合ではなく、世界のライバルに復活弾をお見舞いする。

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2012年7月15日のニュース