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斎藤 五輪前、国内“ラストマッチ”で決勝ロスタイム弾!

[ 2012年7月15日 06:00 ]

<G大阪・横浜>前半、ドリブルで突進する横浜・斎藤(左)

J1第18節 横浜2―1G大阪

(7月14日 万博)
 ロンドン五輪代表は本大会開幕前の国内最後の試合となり、横浜のMF斎藤学(22)は全得点に絡む活躍をみせた。積極的なシュートでCKを得て、前半43分のDF富沢清太郎(30)の先制点につなげ、1―1の後半ロスタイムに決勝ゴールを決めた。五輪代表は15日に再集合し、16日未明に直前合宿地の英国に出発する。
【試合結果 ロンドン五輪メンバー】

 目にも見えないほどの速さだった。5分と掲示された後半ロスタイムも残り約1分に差し掛かったところ。大黒がペナルティーエリア内で放ったシュートを相手GKがはじくと、斎藤が猛スピードで突っ込み、滑り込みながら右足でゴールを決めた。相手GKと接触して左肩を強打。もんどり打っているところにチームメートが上に乗ってきて手荒い祝福を受けた。「痛かったけどうれしかった」。5月12日の広島戦以来の今季4得点目を笑顔で振り返った。

 昨季期限付き移籍でプレーしたJ2愛媛で大ブレーク。その活躍を支えたのが、一念発起して取り組んだ肉体改造だった。愛媛ではバルバリッチ監督の指示のもと、オフ明けに筋力トレーニングを敢行。その成果で体重は1年で約4キロ増え、スピードは落とさずに当たり負けしない体をつくり上げた。横浜に復帰した今季は体幹を鍛えるトレーニングを始め、体重はさらに約3キロ増。J1でも不動のレギュラーで攻撃の軸となり、フル出場だったこの日は最後の最後で持ち味を出した。

 5月のトゥーロン国際大会でも活躍し、五輪メンバー入り。11日の壮行試合のニュージーランド戦では後半36分から途中出場し、ロスタイムに右サイドをドリブルで切り裂くなど、出場わずか10分で大きなインパクトを与えた。五輪代表の関塚監督は試合後、「あの時間から入れて何ができるか見たかった」とスーパーサブとして期待していることを明かした。それでも斎藤は「最初から出られるようにアピールを続ける」とFWの先発争いに名乗りを上げた。

 「(五輪は)そうそう行ける舞台ではない。でも、やれる自信はある」国内最後の試合で、斎藤が五輪本番へ弾みをつけた。

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