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“誤審”に泣いた 鹿島開幕3連敗…いまだ0点

[ 2012年3月25日 06:00 ]

<広島・鹿島>広島に敗れ開幕3連敗となり、肩を落とす鹿島イレブン

J1第3節 鹿島0-2広島

(3月24日 広島ビ)
 負の連鎖が止まらない。鹿島がアウェーで広島に敗れ、クラブ史上初の開幕3連敗を喫した。開幕から3戦連続零敗は94年の名古屋、07年の甲府に続くJ1史上3クラブ目の屈辱。ジョルジーニョ監督は「レフェリーが結果を決めた」と判定に苦言を呈した上で「3連敗という事実を受け入れないといけない」と厳しい表情を浮かべた。セットプレーから失点を繰り返す悪癖も改善されず、最下位脱出の糸口は見いだせていない。

 “誤審”に泣いた。問題の場面は0―1の後半10分。新井場が裏に抜け出そうとした相手MF大崎から鮮やかなタックルでボールを奪ったが、井上主審の判定は得点機会阻止による一発退場だった。だが、映像では先にボールに触っているように映っていた。新井場は「あれが退場やったら、どの試合も最後は5人対5人ぐらいになる」と皮肉った。クラブは意見書を提出する方針。欧州では誤審と認定された退場が試合後に覆る例もあり、その検討に値する判定だった。

 運にも見放され、暗いトンネルに迷い込んだ。フィニッシュの精度とセットプレーの守備という課題は明確。GK曽ケ端は「後ろから見ていてなすすべがないという試合ではない。チームとしてしっかりと反省して次に臨むことが大切」と前を向いた。今季は世代交代を進める中で新監督を迎えた試練のシーズン。国内最多15冠を誇る常勝軍団が、もがき苦しんでいる。

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2012年3月25日のニュース