アヤックス 7季ぶりVへ頭痛のタネはクライフ氏?

[ 2011年4月26日 06:00 ]

 オランダリーグ第32節の4試合が24日に行われ、アヤックスがエクセルシオールを4―1で下し、4連勝で2位に浮上した。敗れたPSVをかわしたことで最終節に首位トゥエンテと戦うアヤックスは自力優勝の可能性が復活。アドバイザーのヨハン・クライフ氏(64)と経営陣の対立でフロントが混乱する中、フランク・デブール監督(40)の下で7季ぶりの優勝が視界に入ってきた。

 苦しみながらも最後は4―1の快勝。勢いを感じさせる勝利でアヤックスが逆転Vに近づいた。

 「簡単に見えたかもしれないが、難しかった」とデブール監督は息をついた。後半9分に隙を突かれて同点とされ、格下に苦戦した。それでも自力優勝復活への障害だったPSVが他会場でリードされ、その映像が場内スクリーンで映し出されると選手が奮起。後半27分にエリクセンが決勝点を奪い、突き放した。

 リーグ残り2戦で勝ち点1差の首位トゥエンテとは5月15日の最終節で直接対決。同8日のオランダ杯決勝でも戦う。シーズン最後の公式戦2試合で昨季リーグ王者と2冠を懸けて激突する舞台が整い、指揮官は「状況を(自力で)コントロールできる。失敗を恐れずに奮い立つ」と誓った。

 DFだった現役時代は95年欧州CLを制し、昨年12月にユース監督から昇格。ポゼッション重視の攻撃サッカー復活を掲げる。前線からのプレスや両サイドを使ったプレーを徹底し、選手とも積極的に意思疎通。復調したFWスレイマニは「身近に接してくれて理解しやすい。自信を与えてくれる」と信頼を寄せる。

 一方で気掛かりなのがピッチ外の問題だ。71~73年欧州チャンピオンズ杯(現CL)3連覇など黄金期を支えたクライフ氏が2月にアドバイザー就任。名門再建へ向け育成部門の改革を提言したが、スタッフ8人を解任するなど急進的な手法が波紋を呼び、反発した経営陣が総辞職を宣言するなど混乱が続く。現在は調停委員会が解決策を模索するが、来季以降の体制は不透明。騒動に気をもむファンに覇権奪回で喜びをもたらすことができるか。最多優勝29回の名門が正念場を迎えた。

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