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鹿島、伝統の勝負強さ発揮!セットプレーで決戦制す

[ 2011年1月1日 19:53 ]

<鹿島―清水>後半32分、決勝のFKを決めガッツポーズする鹿島・野沢

 【天皇杯決勝・鹿島2-1清水】昨季までJ1を3連覇した鹿島に受け継がれる伝統の勝負強さを見せつけた。オリベイラ監督は「シーズンを通してタイトルを取れないのは納得できなかった。優勝で締めくくれてうれしい」と無冠返上を誇った。鹿島がセットプレーで2点を奪い、清水との元日決戦を制した。

 後半はシュート数で3―9と圧倒されるなど、耐える時間が長かった。それでも、ここぞで決める決定力はさすがだった。1―1の後半32分、ゴール正面の直接FK。野沢が右足で蹴ったボールは壁を越え、GKの手をかすめるようにしてネットに吸い込まれた。「お互いに厳しい時間帯で、1点が勝負になると思っていた。集中して蹴った」と野沢。2008年リーグ戦最終節でも優勝を決めるゴールを挙げた持ち前の技術を発揮した。
 元J1得点王のマルキーニョスは退団したが、20歳のFW大迫が成長し、大会通算3得点。欠場したDF岩政の穴を埋めた中田や、小笠原ら中心選手が円熟期に入り、若手も伸びてきている。途中出場で攻撃のリズムをつくった本山も「チームのバランスは、すごくいい」とうなずく。
 1996~98年、00~02年に鹿島は国内主要タイトルを3季続けて獲得したが、4季連続は史上初となる。積み上げた栄冠は「14冠」に達した。小笠原は「ジーコに始まって、いろんな人が勝ち方を積み上げてきた」とチームに息づく歴史の重みを強調した。

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2011年1月1日のニュース