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神戸が残留!“一致団結”4発で奇跡起きた

[ 2010年12月5日 06:00 ]

<浦和・神戸>J1残留を喜ぶ宮本(左から3人目)大久保(右から4人目)ら神戸イレブン

 ミラクル残留だ!!神戸が浦和に4―0と快勝。勝ち点差1で追っていたFC東京が京都に0―2で敗れたため逆転でJ1残留を決めた。前半31分にFW吉田孝行(33)が先制弾を決めると、後半に入っても攻撃の手を緩めず得点を重ね、最後の切符をつかみ取った。

【試合結果
順位表


 終了の笛が鳴った瞬間、ベンチから選手が飛び出し、和田監督を囲んだ。ピッチに歓喜の輪があっという間に広がっていった。「奇跡というか、逆転残留を決めた実感が湧かない。内容を振り返るというよりは選手たちが凄い」。昨年に続いて今季もシーズン途中の9月からチーム再建を託された和田監督は、興奮気味にまくしたてた。
 ヒーローは両ふくらはぎ肉離れで今季絶望の診断を受けていたプロ17年目のベテラン吉田だ。「立ち上がりは固かったけど、その中で点を取れていける!という自信を与えられた」と0―0の前半31分、GKとの1対1を落ち着いて沈めて先制。後半7分には志願して蹴ったPKで追加点を奪った。
 前半でFC東京が先制されていたが、選手たちにはハーフタイムの経過は伝えられていなかった。全員が勝てば奇跡が起こると信じていた。「和田さんのために勝ちたかった」と4点目のFW小川。ケガでベンチ外だったFW大久保も「W杯のときもだったけど、つくづく団結が大事だと思った」とチーム一丸となっての勝利を喜んだ。
 この日は三木谷会長も駆けつけ声援。“御前試合”で奇跡を起こした指揮官は「来年はやらない方向だったけど社長とこれから話をしていく」と続投にも前向きだった。
 ▼神戸・三木谷会長 本当に奇跡。正直厳しいと思っていた。

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2010年12月5日のニュース