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前田 悔しさ一杯の史上初2年連続得点王

[ 2010年12月5日 06:00 ]

<C大阪・磐田>後半11分、前田は得点王に並ぶゴールを決める

 【磐田2―6C大阪】磐田のエースがチャンスを確実にモノにした。後半11分、MF西のシュートは相手DFに当たり、FW前田の足元にこぼれてきた。そのまま左足を振り抜き、3戦連発となるゴールを決めた。約30分前に得点ランク単独トップに立った名古屋FWケネディに追いつく今季17点目。18年目を迎えるJリーグ史上初となる2年連続得点王を決めた。

 偉業を成し遂げても素直には喜べなかった。チームが2―6で敗れただけに、個人の記録よりも勝利を大前提とするエースは「うれしいけど、大敗したので悔しい」と言葉少な。ゴール裏のサポーター席には得点王を祝う横断幕が掲げられたが、笑顔はなかった。
 今季は開幕戦こそ左太腿肉離れで欠場したが、その後の33試合は先発フル出場。6月には2トップを組んでいたFW李根鎬のG大阪移籍により相手のマークを一身に受ける形になったが、それをはねのけてゴールを重ねた。「2人から多くのことを学んだ」と尊敬するJ2札幌のFW中山、韓国・水原のFW高原でも達成できなかった2年連続得点王。日本No・1ストライカーの称号を手に入れたと言っても過言ではない。
 来季に向けては「今年以上のプレーができるように頑張る」とさらなる飛躍を誓った。自らの記録更新となる3年連続キングはもちろん、来年1月のアジア杯(カタール)では日本代表のエースとしての実力を知らしめる。

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2010年12月5日のニュース