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ブラジル行き決断か…カズ涙のJ最年長弾!

[ 2010年12月5日 06:00 ]

<大分・横浜FC>Jリーグ最年長得点記録を更新し、サポーターの声援に応える横浜FCの三浦知

 J2の最終節が4日に行われ、横浜FCの元日本代表FW三浦知良(43)が今季初先発した敵地・大分戦で今季3点目を挙げ、自身が持つJリーグ最年長得点記録を43歳9カ月8日に更新した。試合は2―2で引き分けた。すでに昇格3チームと柏の優勝は決まっていたが、2位が甲府、3位が福岡で確定。甲府のFWハーフナー・マイク(23)が20ゴールで得点王に輝いた。

【試合結果
順位表


 “キング”が44歳を迎える来季に向けて健在をアピールした。Jで18年連続でゴールを重ねてきたカズの技術とパワーが融合された最年長弾。1点を追う後半5分、くさびのパスを絶妙な左足トラップで受け、相手DFの股下を抜いてマークを外した。すかさず右足を振り抜き、低く強い弾道で約23メートル先のゴール左隅に突き刺した。
 「遠い位置だったが、思い切って打とうと思った。うまく足に当たった感触があった」。少ないチャンスでも光り輝くのがスターだ。先発出場は昨年7月19日の岐阜戦以来、約1年5カ月ぶり。キャプテンマークを巻いてピッチに立つと前半8分にヘディング、同12分に右足で惜しいシュートを放った。ここ3試合出番がなかった鬱憤(うっぷん)を晴らすように躍動し「体力面だけが心配だったが、90分走りきれてよかった。最高の気分」と昨年6月7日の熊本戦以来のフル出場に笑みを浮かべた。
 ブラジル・サンパウロ州選手権3部キンゼ・デ・ジャウー、同2部ウニオン・サンジョアンから獲得オファー、横浜FCからも契約延長のオファーを受け「この1カ月は悩んだ」という。この日は東京のテレビ局数社も取材に訪れるほど去就に注目が集まった。「進む道がこれ、というのはある。休んでから近いうちに決める。試合出場の可能性が高いと感じるチーム」とブラジル行きをほのめかした。試合後は涙を流し、岸野監督と抱き合ったカズ。まだまだ光り輝ける男に、大きな決断を下す時が迫っている。

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2010年12月5日のニュース