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札幌が山瀬獲り参戦!「条件はJ1の半分」も誠意でカバー

[ 2010年12月5日 13:00 ]

 J2札幌が攻撃力アップのため、J1横浜を戦力外となったMF山瀬功治(29)にオファーを出したことが判明した。すでに広島など複数クラブが名乗りを挙げ厳しい状況ながら、チーム再建のため、元コンサドーレ戦士に熱意と誠意で交渉していく。

 札幌が道産子屈指のJリーガー獲得に乗り出した。複数の関係者によると、山瀬の横浜退団が正式に決まった先月30日にすぐさまオファーを出したという。札幌でキャリアをスタートさせ、岡田前代表監督時代の00年には新人ながらJ1昇格に貢献。道内での人気も健在だけにチーム再建の切り札となりうる存在だ。

 しかし、条件面では他チームに劣るだけに厳しい状況は否めない。来季の強化費は今季の4億5000万円から最大1億円の減額となる見通し。クラブ幹部は「条件はJ1チームの半分に満たない。金額では正直太刀打ちできない」と明かす。それでも昨年は同じ低条件ながらFW中山を獲得した経緯もある。同幹部は「ほかの選手もそうだが、誠意は昨年の中山選手と同じ」。今後は道内の期待度を訴えながら、交渉に臨む。

 トップ下、ボランチ、FWと複数ポジションをこなせる山瀬が加入すれば大幅な戦力アップは間違いない。来季続投が内定している石崎監督は「(山瀬が)いたら面白いサッカーができる」。ドリブル、パス、シュートと万能型の山瀬が加われば今季36試合で37得点だった攻撃陣は一気に活性化する。

 29歳と脂の乗った年齢とあり、争奪戦はし烈だが「ずっと追いたい」とクラブ幹部は力を込めた。札幌の顔の復帰に、全精力を注いでいく。

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2010年12月5日のニュース