Ｇ大阪、延長でＪ２柏下す！３連覇への執念で８強進出

延長の末、柏に勝利し喜ぶ遠藤（右から２人目）らＧ大阪イレブン

　【Ｇ大阪４―１柏】３連覇に懸ける執念が、勝利をたぐり寄せた。Ｇ大阪がＪ２柏を延長で下して準々決勝に進出。「天皇杯らしい試合だった」と振り返る西野監督の顔には、安堵とともに少しばかり疲労の色がにじんだ。

　すでに来季のＪ１昇格を決めている柏の勢いにのまれた。ペースを握れないまま前半を折り返すと、後半５分に先制を許した。その後も柏の堅い守備を崩せなかったが、後半途中からピッチに入った佐々木が危機を救った。
　後半３６分だった。ワンタッチでつないだボールに走り込んでゴールを射抜いた。指揮官は「スイッチした選手が変化をつけてくれた」と喜んだ。同点に追い付くと、延長前半には遠藤がＰＫを決めて勝ち越し点を奪った。
　試合前には西野監督が史上初の３連覇へ挑戦することの意義を説き、チームを鼓舞したという。明神は「ガンバはタイトルを取らないといけないチーム」。ナビスコ杯を逃し、リーグ制覇も厳しい状況だ。Ｇ大阪が残り一つの栄冠に向けてまい進している。