×

U―19は韓国に逆転負け…U―20W杯逃す

[ 2010年10月12日 06:00 ]

韓国に逆転で敗れ、座り込む宇佐美に声を掛ける布監督

 プラチナ世代が屈辱の敗戦で世界切符を逃した。U―20W杯(来年7月開幕、コロンビア)の予選を兼ねたU―19アジア選手権は11日、中国山東省シハク市などで準々決勝を行い、日本は韓国に2―3と逆転負けした。FW指宿洋史(19=CEサバデル)の2得点でリードを奪ったが、前半だけで3点を失った。前回大会でも準々決勝で韓国に0-3と敗れており、2大会連続で宿敵にU―20W杯出場を阻まれる結果となった。

【試合結果


 衝撃的な大逆転負け。韓国にわずか15分で試合をひっくり返された。2-0とした直後の前半32分。何度も狙われたロングボールのこぼれ球から1点を失うと、若き日本代表は相手の勢いに一気にのまれた。同45分のCKから身長差という弱点を突かれ同点に追いつかれると、2分後にはFKを直接決められて勝ち越された。
 「結果を出せなかったのは私の責任。選手は十分戦ってくれた」。2大会ぶりのU―20W杯出場を逃し布監督は表情を失った。FW宇佐美らを擁し“プラチナ世代”と呼ばれたタレント軍団は1次リーグを今大会最多得点で突破していたが、またも宿敵に屈した。
 韓国とは過去の大会で21回対戦して日本はわずか1勝。先発の平均身長で5・2センチも上回る相手にフィジカルで圧倒され、中盤でパスを回そうとしてもつぶされて速攻を許した。相手の速いプレスでシュート2本に封じられ0-3で完敗した08年の前回大会と同じ負け方。指揮官は「重圧の中でも正確にやれる技術を身に付けないと」と語ったが、体力、精神力にも課題は残った。

続きを表示

2010年10月12日のニュース