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攻撃に自信あり!本田「守備はしたくない」

[ 2010年5月17日 06:00 ]

両腕に時計を着け、サンダルをはいたラフな格好で会見に姿を現したCSKAモスクワの本田

 CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(23)が16日、ロシア・モスクワから帰国し、成田空港で記者会見を行った。6月11日開幕のW杯南アフリカ大会への意気込みを語った本田は「できれば守備はしたくない」と守備の負担を減らしてほしいという意向を明らかにした。岡田監督が掲げる4強入りの目標達成のため、攻撃面で貢献する決意を示した。

 ジーンズにサンダル。ラフな格好で成田空港に降り立った本田。会見では言葉を選びながら慎重に受け答えしていた。ところが「岡田監督は守備面での成長を評価していますが?」という質問が出ると、いつもの“本田節”が飛び出した。
 「守備をするために試合に出ているのではなくて、自分の特長は攻撃にあるということは自分自身自覚している。それを出すために僕は試合に出ているとは思ってます。できれば守備はしたくないです」。笑みを浮かべながら“守備免除”を要望した。全員守備は岡田ジャパンの重要なコンセプト。それに相反するかのようなコメントは裏返せば自信の表れだ。
 CSKAモスクワ加入後公式戦16試合で3得点。「ロシアでは全然出来は悪かったけど、その中でいくつか手応えはあった」。手応えとは岡田監督も認めている得点力だ。欧州CLでもゴールを決めて、自身の得点力が世界トップレベルでも通用すると確信した本田は「自分らしさはしっかり出さないと結果は出ないと思っています」と言う。守備の負担が軽くなり攻撃に専念できれば得点の確率は上がり、結果的に日本を勝利に導くことができる。自分が点を取らなければならないという責任感が大胆なコメントにつながったのだ。
 W杯1次リーグで対戦するカメルーン、オランダ、デンマークについては「どのチームも日本より格上」と考えている。劣勢に立たされる試合展開が予想されるだけに、特にセットプレーからの強烈なブレ球シュートを持つ本田にかかる期待は大きい。「(FKは)自分のいいところではあるんで結果を出せるようにしっかりといい準備をしたい」と力を込めた。
 岡田監督が掲げる4強入りの目標も、本田にとっては物足りない。「(ベスト4が)実現できるかできないかは正直分からない。ただ、実現しようとするかしないかが大事。僕自身はベスト4じゃなくて優勝を目指してもいいと思っています」。さらなる高みを見据えている。そのために自分のやるべきことは何なのかは分かっている。本田はどん欲にゴールだけを狙う。

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2010年5月17日のニュース