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遠藤貫禄アシスト!キック精度戻ってきた

[ 2010年5月17日 06:00 ]

<湘南・G大阪>試合後、サポーターからもらった応援メッセージが書かれた日の丸を見ながら引き揚げるG大阪・遠藤

 【G大阪3―1湘南】G大阪の日本代表MF遠藤保仁(30)が貫禄のアシストをマークした。湘南戦の後半10分、CKからFWルーカス(31)の頭に合わせて決勝点をおぜん立て。チームに公式戦4試合ぶりの勝利を呼び込んで、21日から始まる日本代表国内合宿に弾みをつけた。なお、J1はW杯開催のため一時中断。ACLのため未消化の第11節の残り4試合を7月14日に実施し再開となる。

 感覚がよみがえってきた。1―1で迎えた後半10分の左CK。遠藤は短い助走から右足を振る。狙い澄まして蹴ったボールは、ニアに飛び込んできたルーカスの頭にピタリと合った。岡田ジャパン不動のボランチが、絶妙なプレースキックで決勝点をアシストした。
 「あの辺に蹴ればと思っていた。ルーカスがうまく合わせてくれたし、時間帯も良かった」
 4月7日のセルビア戦で痛めた左太腿裏筋膜炎は癒えた。今月8日からはプレースキックの居残り特訓を再開した。「やっと足の違和感もなくなったんで。練習すればするだけ良くなるから、時間を見つけてやっていく」。今季はFKから直接決めたゴールはないが、練習を再開したことでキックの精度を徐々に取り戻してきた。
 11日のACL決勝トーナメント1回戦で城南一和に0―3で敗れ、トヨタ・クラブW杯出場の夢が消えた。「欧州のチームと試合ができる大会につながっていたので…。負けてしまったのが悔しい」。ショックは隠しきれなかったが、その悔しさをモチベーションに変えて、公式戦4試合ぶりの勝利を呼び込んだ。そして、クラブでかなえられなかった思いは日本代表で晴らすつもりだ。
 試合後、ゴール裏のサポーターからメッセージが書き込まれた日の丸を受け取った。「国民の期待に応えられるようにしたいし、いい結果を出して(日本に)帰ってきたい」。21日からは日本代表国内合宿が始まる。不動のボランチとして臨む自身2度目の大舞台へ。遠藤がW杯モードに突入する。

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2010年5月17日のニュース