×

苦しい状況の中…出場へ懸命のグルノーブル伊藤

[ 2010年1月26日 08:36 ]

グルノーブルの伊藤翔

 サッカーのフランス1部リーグ、グルノーブルの伊藤翔(21)は日本を飛び出して丸3年がたった。昨季からリーグ戦の出場はなし。苦しい状況が続くが、2010年を迎え「まず1年ケガなく、自分のサッカーを向上させ、レベルアップできるよう頑張る」と前向きに取り組んでいる。

 11日、2部チームとの練習試合に後半途中から出場した。ケガの影響で通常の練習メニューに復帰したばかりだったが、右サイドの攻撃的なポジションに入った。
 0―1で敗れたとはいえ、今季加入した松井大輔とも初めて一緒に実戦でプレー。左サイドの松井と連係してポジションを入れ替えたり、松井のクロスに頭で合わせたりと息の合うところを見せた。GKに防がれたものの、強烈なシュートを放つなど好機に絡んだ伊藤は「試合自体が本当に久しぶり。やっぱり結果の世界。点を取れなかったのが、あかん」と厳しく自己採点した。
 もともとは快足自慢のFW。そのスピードは愛知・中京大中京高時代にアーセナル(イングランド)のベンゲル監督に評価されたほど。ただ、今はチャンスを広げるためにFWの位置に固執するつもりはない。「一番好きなのはストライカーではあるけど、監督に与えられたポジションに対応しなければならない」。競争の激しい欧州でもまれる若きFWは、懸命に自分を磨く日々を送る。

続きを表示

2010年1月26日のニュース