エトオを孤立させろ！エムボマ氏が攻略法伝授

パリでインタビューに答えたパトリック・エムボマ氏

　Ｇ大阪で活躍した元カメルーン代表ＦＷパトリック・エムボマ氏（３９）がスポーツニッポンの単独インタビューに応じた。来年６月１４日のＷ杯初戦で日本と対戦する同国代表のルグエン監督はパリＳＧ時代の同僚。今でも頻繁に連絡を取り合う仲で「助言を求められたら手伝うよ」と笑ったが、指揮官が日本について「欧州最優秀選手賞を獲るようなスターはいないが、技術の高い選手はいる。最後まで勝負をあきらめないし、運動量も多い。厳しい試合になる」と対戦を嫌がっていることを明かした。

　カメルーンの大黒柱はＦＷエトオ。エムボマ氏は「彼がいないと全く違うチームになる」と“エトオ頼み”の現状を指摘した。日本はサイドのエトオに生きたパスを出させないことが重要だが、同氏が「右サイドのエマナ（ベティス）がトップ下でボールを受け、エトオにパスを出すことが多い」と言うように、エマナとのホットラインを断つことも攻略のポイント。エトオが今季加入したインテル・ミラノで苦しんでいる理由を「良いボールが彼のところに出てこないからね」と同氏が分析したように、大黒柱を空回りさせる戦い方が日本の勝利に直結する。