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磐田の新助っ人 合流初日から“つかみはOK”

[ 2009年12月16日 09:58 ]

FW李根鎬のドリブルに対応するDF李康珍(右)

 来季から磐田入りする韓国代表で釜山DF李康珍=イ・ガンジン=(23)が15日、早くも新天地の練習に合流した。磐田は、この日、鹿島MF朴柱昊=パク・チュホ=(22)を完全移籍で獲得したと発表。韓国代表FW李根鎬=イ・グノ=(24)を含めた韓国人トリオが来季の磐田の巻き返しに貢献する。

 初めて磐田の練習に合流した李康珍は、いきなり実戦形式でプレー。FW李根鎬や中山と激しく競り合った。今季Kリーグ12位だった“前所属”釜山は、11月1日の仁川戦で全日程を終了。李康珍は「トレーニングをやっていたが、ボールを蹴り出したのは1週間前」との状態ながら、そのイケメンでおとなしそうな顔つきから想像できない闘争心を、合流初日からむき出しにした。
 練習前のミーティングでは「イ・ガンジンです。よろしくお願いします」と流ちょうな日本語であいさつした。04年から2年間東京Vでプレー。当時は通訳が不在で「3カ月間、自分で家庭教師を雇って勉強した。自分で払えばもったいないと思えますから」。日本を離れてから4年たったが、通常の会話程度は問題ない。磐田は通訳はいるが、ほとんど介さずに質問に答えた。柳下監督が「日本人との接し方も分かっている」と言うように、スムーズに溶け込んだ。
 東京V時代は04年度天皇杯決勝などで磐田と対戦。「自分が東京Vにいた時より(磐田の)選手は優しい気がしました。きょうは上田や大井が先に手を差し出し握手してくれた」。今回は18日まで滞在するが、新チームメートの顔と名前、プレーの特長などをじっくり観察していくつもりだ。
 来年6月のW杯南アフリカ大会へ、韓国代表に定着したい思いも強い。「ジュビロで先発して、試合に出てアピールすることが大事」。その思いをかなえるためにも、李康珍は磐田浮上の原動力となる。

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2009年12月16日のニュース