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W杯予選へ暗雲…闘莉王 左太腿裏を負傷

[ 2009年5月25日 06:00 ]

<大宮・浦和>試合後、うつむきながらベンチから引き揚げる浦和・闘莉王

 浦和の日本代表DF田中マルクス闘莉王(28)が24日の大宮戦で左太腿裏を負傷した。ケガの詳細は、25日に埼玉県内の病院で行う精密検査で判明するが、同日から始まる日本代表の大阪合宿参加は微妙。27日のキリン杯チリ戦(長居)は欠場が濃厚で、31日の同杯ベルギー戦(国立)も微妙。最悪の場合は6月6日のW杯アジア最終予選ウズベキスタン戦(タシケント)に影響する可能性もある。

 闘莉王に異変が起きたのは前半18分だった。ボールとは関係ない場面で、突然、左太腿裏を押さえベンチに向かい×サインをつくった。左足を引きずりながら前半20分に途中交代。試合終了を見届けると「左太腿裏に痛みが出た。代表合宿はどうなるか分からない」とだけ言い残し足早に会場を後にした。信藤チーム・ダイレクターは即座に日本協会側に状況を報告。「(浦和と代表の)ドクター間、監督間もやり取りをしている。代表合宿は、あす検査をしないと分からない」と厳しい表情を浮かべた。

 日本代表のセンターバックはバックアップの1番手だった寺田(川崎F)が左太腿裏肉離れで離脱中。代役候補には岡田ジャパン初招集の山口(G大阪)、槙野(広島)か、本職はボランチの阿部(浦和)、今野(FC東京)が挙がるが、経験不足は否めない。岡田ジャパンで闘莉王が出場した試合は9勝4分けと不敗を誇るが、欠場した試合は4勝4分け3敗と勝率は極端に落ちる。4大会連続のW杯出場を目指す日本代表が、大黒柱の故障という大きな不安を抱えることになった。

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2009年5月25日のニュース