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3差に6チーム!鹿島足踏みで大混戦

[ 2008年11月10日 06:00 ]

<鹿島・新潟>前半、新潟・アレッサンドロ(右)に投げ飛ばされた鹿島・中後

 首位・鹿島が痛恨のドローを喫した。J1第31節は9日、3試合が行われ、鹿島はFWマルキーニョス(32)ら攻撃陣が決定力不足を露呈し、ホームで新潟と0―0の引き分け。首位はキープしたものの、MFダニーロ(29)が右ひざを負傷して今季絶望となった。J1は6位のFC東京までが勝ち点3差にひしめく大混戦となり、優勝の行方は全く分からなくなった。

【J1試合結果
J1順位表


 試合終了のホイッスルが鳴り響くと、鹿島イレブンは肩を落とし、スタジアムも静まりかえった。残留争いを繰り広げる新潟相手に、ホームで痛恨のスコアレスドロー。勝てば2位に勝ち点3差をつけるチャンスだっただけに、オリヴェイラ監督は「2位以下を引き離すチャンスだったのに引き離せなくて残念」と険しい表情を浮かべた。

 立ち上がりは悪くなかった。2日の天皇杯4回戦で国士舘大相手にPK戦までもつれ込む大苦戦。チームは週3回のミーティングで戦い方の見直しを図り、この日は序盤から運動量で相手を上回った。それでも、組織的プレーで崩すシーンは少なく、守備を固める相手のゴールを割れなかった。決定機に決められなかったFW興梠は「僕の責任でもある」と話し、鈴木強化部長も「(運動)量はあったけど質が足りなかった」と振り返った。

 さらに試合後には、MFダニーロが右ひざ外側半月板を損傷したことが判明した。宮川ドクターによると、じん帯損傷の疑いもあり、最低でも全治2カ月で今季絶望となった。小笠原に続く中盤のキーマンの離脱。DF伊野波は「(15日には)天皇杯もあるし、これからは全員の力が必要になってくる。チームとして戦わないと勝てない」と危機感を強めた。

 昨季王者の足踏みにより、優勝戦線は再び混とんとしてきた。それでも首位であることに変わりはない。興梠は「残り3試合、全部勝って優勝したい」と前を向いた。

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2008年11月10日のニュース