悩める岡田監督がＪ視察キャンセル

　悩める指揮官が急きょ予定を変更した。１０日から始まる日本代表合宿を前に、岡田武史監督（５２）は９日に鹿島―新潟戦を視察するはずだった。だが、試合が始まっても会場に現れず、神戸市内の代表宿舎に先乗りしていたことが判明。同じく先乗りしたスタッフは「コメントは勘弁してください」と申し訳なさそうに取材を拒んだ。

　６日に代表２５人を発表したが、ＧＫ楢崎、ＭＦ中村、ＤＦ中沢が相次いで負傷。岡田監督に代わってカシマスタジアムに現れた小倉コーチは「いろいろと１人で考えたいことがあるんじゃないですか」と指揮官の心中を代弁した。

　この日は楢崎に代わり都築の追加招集を発表したが、右股関節などを痛めた中沢の検査結果が出るのは１０日。１９日のカタール戦に進退のかかる岡田監督だが、苦悩と不安を抱えたまま代表合宿に突入する。