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新記録で決めた!鹿島 初の決勝T進出

[ 2008年5月22日 06:00 ]

<ナムディン・鹿島>前半28分、先制ゴールを決める鹿島・田代

 鹿島がアジアチャンピオンズリーグ(ACL)F組最終戦で決勝トーナメント進出を決めた。アウェーでナムディン(ベトナム)と対戦し、4―0と快勝。勝ち点で並んでいた北京国安(中国)がクルンタイ銀行(タイ)に3―5で敗れ、クラブ史上初めて1次リーグを突破した。昨年優勝の浦和とG大阪も出場する決勝トーナメントは24日にマレーシアで組み合わせ抽選、9月17日に準々決勝第1戦が行われる。

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 鹿島がチーム史に新たな1ページを刻んだ。前半28分にFW田代のゴールで先制すると、後半はFW興梠、MF本山、ダニーロと続いて計4発。ライバル北京国安が敗れ、クラブ史上初のACL1次リーグ突破が決まった。

 ACLは前身のアジアクラブ選手権を含めて過去4度出場したが、いずれも1次リーグで敗退。01~02年には勝てば突破の最終戦で終了間際に同点ゴールを許し、あと一歩で涙をのんだ。それだけに悲願の決勝トーナメント進出だが、先制弾の田代は「目標はここじゃない。うちは優勝しか見えていない」と強気。オリヴェイラ監督も「リーグ戦も一時中断に入るし、9月までしっかり準備していい戦いを見せたい」と先を見据えた。

 道のりは平たんではなかった。初戦から3連勝したが、アウェーの第4戦で北京国安に敗れ、Jリーグでも不振に陥った。試合2日前には、MF大道が酒気帯び運転で18日に検挙されていたことが判明。同乗していたMF船山とともにハノイから“強制送還”され、謹慎処分となった。DF岩政が「もし負けたら何を言われていたか分からなかった」と言うとおり、周囲の視線を意識しての試合だったが、選手たちは試合に集中して4―0の快勝で答えを出した。

 1次リーグ6試合で28得点はACL新記録。Jリーグは現在7試合未勝利も、この日で今季前半戦の目標はクリアした。Jリーグ王者が悲願のアジア制覇に向け、また一歩前進した。

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2008年5月22日のニュース