×

名将ファーガソン監督、66歳で王座奪回

[ 2008年5月22日 15:48 ]

 サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は22日、イングランド・プレミアリーグ覇者マンチェスター・ユナイテッドが無敗のまま優勝。9年ぶりの栄冠に感無量の名将ファーガソン監督は「とても、とても誇らしい」と言葉に実感を込めた。

 プレミアでも最終節まで争ったチェルシーをPK戦
の末に下した。「押された時間もあったが、王者になるには忍耐も大事」。監督自身の経歴が、それを実証している。
 出身のスコットランドで指導者の道を歩み始め、アバディーンを欧州カップウイナーズカップ優勝に導いた。その後マンチェスターUに招聘され、しばらくは実績を残せなかったが辛抱した。
 若手を厳しい指導でじっくりと鍛え、勝者の精神をたたき込んだ。怒ると選手の髪が逆立つかと思うほど勢いよく怒鳴るため、ついたあだ名は「ドライヤー」だ。
 1999年のCL優勝は、ベッカムやギグス、スコールズら生え抜きの活躍が光った。その後は世代交代の時期にチーム力が落ちたが、ロナルドやルーニーら若い才能を成長させ、再び欧州の頂点に駆け上がった。
 「赤い悪魔」を率いて29個目のタイトル獲得。66歳での欧州制覇は史上2番目の年長記録だ。これを花道に引退するとの憶測もあったが、試合直後の記者会見で「あすからは来季のことを考える」と表情を引き締めた。(共同)

続きを表示

2008年5月22日のニュース