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反町監督、平山にラストチャンス

[ 2008年2月15日 06:00 ]

実戦形式の練習でシュートを放つ平山(右)

 8月の北京五輪に向けて合宿中のU―23日本代表が13日、米国入りして練習を行った。反町康治監督(43)はゲーム形式でFW平山相太(22)を主力組でテスト。昨年の北京五輪アジア最終予選の途中から先発をはく奪した長身FWの再生に乗り出した。

 反町監督が長身FWの再生に動いた。ロサンゼルス郊外で行われた米国入り後初の練習。10対10のゲーム形式で主力組の2トップの一角に平山を配置した。「平山が何で(U―23日本代表に)呼ばれ続けているのかは本人が一番分かっているはず。最終予選で前線が安定しなかったことは否めないし、そこを突き詰めたい」。指揮官は、昨季途中から先発の座をはく奪した元エースに、復活のチャンスを与える方針を示した。

 指揮官はヘラクレス時代のプレーを見て平山に一目ぼれ。06年8月のチーム発足から攻撃の中心に置いた。だが、森島ら下の世代が台頭した北京五輪アジア最終予選での先発起用は6試合中1試合のみ。五輪出場を決めた11月21日のサウジアラビア戦ではベンチ外にする非情采配を見せた。だが、現在も潜在能力の高さを買っており、U―23グアテマラ戦など4試合を行う米国遠征を“平山再生の場”と位置づけている。

 ゲーム形式で平山は右足でゴールを記録。課題の守備でも献身的な動きを見せ「とにかく今年は頑張るしかない」と力を込めた。練習試合とはいえ、遠征中に昨年8月22日ベトナム戦以来の先発が巡ってくる可能性が高い。そこで結果を出せなければ、今度こそ構想外となる危機も含むだけに、平山にとっては勝負の10日間となる。

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2008年2月15日のニュース