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ロナウド左ひざ重傷…引退ピンチ

[ 2008年2月15日 06:00 ]

左ひざ手術のため、パリの病院に到着したロナウド

 ACミランの元ブラジル代表FWロナウド(31)が13日、選手生命の危機に追い込まれた。途中出場したリボルノ戦で左ひざを負傷し、膝蓋(しつがい)腱の断裂と診断された。手術が必要で長期離脱は確実。再三の故障で、このまま現役を引退する可能性も出てきた。

 ロナウドが悲劇に見舞われたのは後半14分。途中出場でピッチに入ってから3分後だった。右クロスを相手選手と競り合った際に左ひざを痛め転倒。顔をゆがめて右手でひざを押さえたが、激痛は治まらない。担架で運ばれた際は涙を流した。

 検査結果は左膝蓋腱の断裂。全治不明ながら、DFボネーラは「ロナウドは“右ひざを負傷したときと同じ痛み”と話した」と証言した。00年4月に右ひざじん帯を断裂した際は復帰に1年半を要し、地元紙も今回の復帰までの見通しを9カ月から1年と報道。トゥット・スポルト紙は「ロナウド 終わった」と現役引退の可能性を伝えた。

 故障続きで契約延長が難しい状況もあり、負傷前から引退の可能性はあった。ガリアーニ副会長は「ケガの選手は見捨てない。数カ月で戻るはず」と話したものの、この日がようやく今季6試合目。14日には手術のためパリ入りしたロナウドだが、今回の重傷で本人が現役続行の意欲を失う恐れもある。負傷時の競り合いが相手選手のハンドと同点PKを呼び、試合は引き分けた。この勝ち点1が「怪物」と呼ばれたストライカーの置き土産となる可能性もある。

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2008年2月15日のニュース