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フェアリーJ支えたメーク担当は元妖精 経験生かし相談役も

[ 2016年8月22日 09:40 ]

畠山(右)にメークをする美容コーチの田中琴乃さん

リオデジャネイロ五輪新体操・団体決勝

(8月21日 リオ五輪アリーナ)
 「フェアリージャパン」を陰で支えるのが、選手から転身した美容コーチの田中琴乃さんだ。ロンドン五輪では団体の主将を務めたが、現在は選手とスタッフをつなぐ懸け橋的存在となっている。

 大学4年で競技を引退。現役時代は、本番直前に赤い口紅を塗ることで心が落ち着いたという。「新体操をやってきて、つらい時も化粧に力をもらっていた」と、化粧品大手ポーラへの就職を決めた。入社後、美容コーチ見習いになり、メーク技術の研修や、製品の工程を知った。メーク自体は得点につながらないが「第一印象で決まる部分はある」と話す。

 選手にメーク指導をする傍ら、五輪経験者として相談を受け「つまずいている時の参考にしてもらえれば」と自らの経験を伝えることもある。リオデジャネイロでのテーマは「ゴールドラッシュメーク」。6月の壮行会で、スポーツの神様として知られる東京・亀戸の香取神社で祈願した口紅を選手に託した。「私たちの思いも唇に乗せて舞台に立ってくれるんじゃないかな」。後輩たちの輝きを期待している。

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2016年8月22日のニュース