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“東京のホープ”女子トライアスロン佐藤「また4年間、頑張る」

[ 2016年8月22日 05:30 ]

トライアスロン女子で、15位でゴールした佐藤優香

リオデジャネイロ五輪・女子トライアスロン

(8月20日)
 4年後のため、夢舞台の雰囲気を思い切り感じ取った。女子トライアスロンに初出場した24歳の佐藤優香(トーシンパートナーズ・NTT東日本・西日本・チームケンズ)は日本人最高の15位でフィニッシュ。

 得意のスイムで好スタートを切り、バイクでも先頭集団に食らい付いた。最後のランでは徐々に後退したが、「自分の力は出し切れた」と納得の表情を浮かべた。

 東京五輪での活躍が期待されるホープ。10年に行われた第1回ユース五輪で金メダルを獲得し、13年9月のIOC総会では東京招致の最終プレゼンに隠し玉として登壇した。自国開催に一役買い、4年に1度の祭典での活躍が明確な目標に変わった。今大会は「東京五輪有望選手枠」として出場。08年北京五輪の井出樹里以来の入賞に届かなかったが、最年少で出場した逸材が存在感を見せた。

 「凄くきつかったが、1秒でも速く一人でも前に出ることを意識して、とにかく頑張った。また4年間、頑張っていきたい」。夢中で駆け抜けた2時間0分1秒。その経験が、成長の糧になる。

 ◆佐藤 優香(さとう・ゆか)1992年(平4)1月18日、千葉県佐倉市出身の24歳。東京の日本橋女学館高卒。水泳も陸上も得意だったことから9歳の頃、母の強い勧めでトライアスロンを始める。10年ユース五輪を制し、12年ロンドン五輪の代表候補として浮上したが、五輪切符の懸かった予選で敗れた。好きな言葉は「勇往邁進(まいしん)」。1メートル71、56キロ。

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