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【服部道子の目】敏京、スイング支える体幹 メジャー制覇も時間の問題

[ 2016年8月22日 08:09 ]

<リオ五輪 女子ゴルフ>最終ラウンドをまわる野村
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リオデジャネイロ五輪ゴルフ・女子最終日

(8月20日 オリンピック・ゴルフコース=6245ヤード、パー71)
 野村さんの能力の高さを再確認したラウンドでした。五輪の最終日にメダル争いの中、6アンダーで回るのは凄いことだと思います。

 1、2番でティーショットをミスしながらもしっかりパーを拾ったことが弾みになりました。その後は大きなミスもなくスコアを伸ばすことができました。

 野村さんは体幹が強くスイングの軸がぶれません。体の大きな筋肉を使うためミスショットをしても誤差が小さく、インパクトゾーンが長いので方向性が良く、風の影響を受けにくい重い球になります。ショットの調子は良かったのに第3日までは判断の迷いなどでミスが出ましたが、最終日は修正できていました。

 パットはラインを浅めに読んで、強めに打って、2メートル以内の短い距離を確実に入れていました。このくらいのパットが入ると、アプローチやグリーンを狙うショットを余裕を持って打つことができます。バーディーを量産できたのは、パットの自信が裏付けになっていたからだと思います。

 リラックスと集中のメリハリの付け方もうまいので大きな試合でも自然体でプレーできます。メジャー制覇も時間の問題だと思います。足りないものをあえて挙げるとすれば経験だけです。五輪では避けることのできたミスもありました。そういう経験を糧にしてさらに強いゴルファーになると確信しています。(プロゴルファー)

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