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猫「最高」完走だにゃ~ 東京も意欲「チャンスがあるんだったら」

[ 2016年8月22日 05:30 ]

 リオデジャネイロ五輪の男子マラソンが21日、行われ、カンボジア代表で出場したタレント、猫ひろし=本名滝崎邦明(39)=は完走し、139位でゴールした。日本国内ではサポートしてきた関係者が声援。トレーニングジムの代表らが力走を見守った。

 猫はゴールで両手を上げ、お得意の「にゃー」のポーズ。「最高でした。悔いはないです。カンボジア語では“ミャー”なんですけどね」。43歳で迎える東京五輪に向けては「チャンスがあるんだったらやりますよ。でも(年齢的には)猫だったら3回ぐらい死んでますんで」とジョーク交じりに語った。

 2011年にカンボジア国籍を取得。12年ロンドン五輪で代表に選出されたものの、参加資格を満たしていないとする国際陸連の判断で出場できず、リオデジャネイロが念願の五輪出場だった。

 五輪を目指したのは6年前。「加圧トレーニングジムDEUX」(東京都目黒区)の伊藤喜剛代表(46)の元を訪れた。ジムのトレーナーの紹介で来て、いきなり「先生、五輪に出たいんです。強くしてください!」。当時の猫はおなかが出た体形。伊藤代表は「正直、本気で言っているのかよって思った」と振り返る。

 しかし、都内の自宅から約1時間かけてジムまでランニングで来て、加圧トレーニングをしてから仕事に出掛ける真面目な姿に感心。体重は約10キロ減り、体は筋肉質に変わった。

 そして迎えた晴れ舞台。伊藤代表は都内の自宅でテレビ観戦。「周りに惑わされずに、しっかり自分のペースで走っていた。お疲れさまと言いたい」と称えた。そして「ランナーの体になった。本人が東京五輪出場を臨むなら、また協力したい」と猫に呼び掛けた。

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2016年8月22日のニュース