浜田公人の公式”券”解

【浜田の公式“券”解】有馬記念 軸に最適なタスティエーラ

[ 2023年12月20日 10:00 ]

東京本社ワンモアトライ 浜田公人
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 有馬記念と言えば「これはびっくりダイユウサク」。語り草となっている単勝万馬券、ブービー14番人気の激走は32年前。今年、主戦を務めた熊沢騎手の引退で改めてクローズアップされた。翌92年もブービー15番人気メジロパーマーがV。この2頭が「有馬は荒れる」のイメージを焼き付けた。 ただ、2桁人気馬の優勝はそのパーマーが最後。それ以降、5番人気以下の優勝もマヤノトップガン(95年6番人気)マツリダゴッホ(07年9番人気)ゴールドアクター(15年8番人気)と3例しかない。もちろん人気薄が2、3着に突っ込むヒモ荒れは何度もあったが、少なくとも「頭=軸馬」は人気サイドからが基本。ただ、今年は人気順を当てることすら困難な混戦模様だ。 有馬記念と言えば3歳馬。グレード制導入の84年以降では、年齢別最多の16勝を挙げている。現時点での◎候補はタスティエーラ。今年のダービー馬で、皐月賞&菊花賞も2着と3冠オール連対。中山でも白星(弥生賞)があり、菊の内容からスタミナも申し分なし。4番人気以内は確実で“有馬の軸”として最適な存在とみている。

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