今村聖奈 菜七子に並んだ JRA女性騎手年間最多43勝 23日は新潟で7鞍 記録更新狙う

[ 2022年10月23日 05:20 ]

新潟12Rを制し、記念撮影でスカイナイルをなでる今村(撮影・河野 光希)
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 今年デビューの今村聖奈(18=栗東・寺島)が22日の新潟12Rを2番人気スカイナイルで勝ち、19年に藤田菜七子がマークした43勝のJRA女性騎手年間最多勝記録に並んだ。23日も同じく新潟競馬場で7鞍に騎乗。記録更新の期待がかかる。

 今村はスカイナイルに2度目の騎乗。前走で初コンビを組んで2着だった。その経験を踏まえてレースに臨んだ。

 「能力はあるのですが、気性が凄く難しい。なるべくゲートまでストレスを与えないよう導きました。自分の持っている少ない引き出しの中から、(馬場に)最後に出る工夫をしました。レースでは抜け出すとフワッとするところがあるので、前に馬を置いたレースを心がけました」

 2番手から完勝したレース回顧のコメントが次々と湧き出す。こうした対応力の高さと研究熱心さが、デビュー年43勝を積み上げた理由だ。

 藤田のJRA女性騎手年間最多勝に並んだことについては「菜七子さんの時とは全然違います。あの頃は3キロ減でしたが、私は4キロ減。比べられないと思います。ここまでの勝利は馬の力のおかげが大きい。自分ではうまくいったと思っても(VTRを見ると)コーナーが良くなかったり、いろいろ反省はあります。現状に満足せず、もっと“うまく乗れた”というレースを増やしていきたいです」と語った。

 23日も新潟で7鞍に騎乗。2Rフェステスバント、7Rエクロールは有力V候補。今村は「たくさんいい馬に乗せていただいている。新潟は関東馬の騎乗依頼も多いので、ここでいいレースをすることが今後につながっていく。向き合って、しっかりレースに臨みたいと思います」と口元を引き締めた。44勝の新記録はもちろん、何勝上乗せするか、目が離せない。

 ◇今村 聖奈(いまむら・せいな)2003年(平15)11月28日生まれ、滋賀県出身の18歳。寺島厩舎所属。今年3月にデビューし、同13日阪神8R(ブラビオ)で初勝利。7月3日のCBC賞(テイエムスパーダ)で重賞初騎乗V。JRA通算463戦43勝(22日現在)、地方4勝。1メートル59、47キロ。血液型B。父・康成氏は元騎手で現在、飯田祐厩舎の調教助手。特技はボールペン字。

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