岩手の人いわく「JBCが戻ってくる」

[ 2022年10月23日 05:00 ]

P説=南部曲り家の前で、ロケ中にパチリ
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 【六車奈々のナナイロ馬券】 百聞は一見にしかずだ。今年のJBCは盛岡と門別で開催されるが、両者は新旧の馬産地。

 今は競走馬の9割以上が北海道で生産されているが、かつては岩手がその中心だった。

 岩手を訪ねると、人々が古くから馬と共に生活をしてきた歴史を肌で感じることができる。

 江戸時代、南部駒の流出を防ぐために作成された文書には一頭ずつのデータだけでなく、死亡届まであるのには驚いた。

 また南部曲(まが)り家は、母屋と厩(うまや)がL字形で一体化して、家長が座る場所から常に馬の様子を確認できる造りになっている。

 いかに馬が家族の一員であったのかということを象徴する、この地域独特の家屋だ。

 古くから馬と生活を共にし、馬産の中心でもあった岩手でJBCが開催されることを、岩手の人たちは「今年はJBCが戻ってくる」と表現する。

 そもそもJBCは「ブリーダーズカップのような競馬の祭典を日本にもつくりたい!」という生産者たちの熱い思いで開設したので、大きくうなずける。

 YоuTubeのNAR公式チャンネルでは、岩手の馬事文化や小岩井農場ロケなど、馬に関わる歴史を感じることができるJBC特別番組が絶賛公開中だ。

 ぜひJBCまでにご覧いただけるとうれしい。

 ヴィーナススプリントは、距離適性からマルケイマーヴェルに期待する。3連複軸1頭で(10)から(1)(2)(3)(6)(8)(9)(11)。各100円で計2100円。

 ◇六車 奈々(ろくしゃ・なな)1973年(昭48)12月2日生まれ、京都府出身の48歳。グリーンチャンネル「岩手競馬Presents M'sTV」メインMC。

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2022年10月23日のニュース