新記録の今村聖奈 後輩女性の手本に「妹のような年齢の子たちに刺激」「尊敬される存在になりたい」

[ 2022年10月23日 11:26 ]

<新潟2R>レースを制し、JRA女性騎手年間最多勝を達成した今村(撮影・河野 光希)
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 女性新人騎手の今村聖奈(18=寺島)が23日、競馬史にその名を刻んだ。

 前日(22日)の1勝でJRA通算43勝。藤田菜七子が19年にマークした女性年間最多43勝に並んで迎えたこの日、新潟2R・2歳未勝利(芝1600メートル)でフェステスバント(牝=藤岡)を1着に導き、女性年間最多勝を更新する44勝目を挙げた。好スタートを決めて先手を取ると、直線でも後続を寄せ付けなかった。

 21日、来年4月入学予定の競馬学校騎手課程(第42期生)の合格者がJRAから発表された。7人中女性も2人。女性騎手の第一人者に躍り出た今村は、「私も菜七子さんの背中を見てなりたいと思った。父の影響もありましたが。妹のような年齢の子たちに刺激を受けています。私自身にあこがれて、騎手になりたいと思ってくれる子も出てくるかもしれない。それに恥じない言動と行動をして応援され、尊敬される存在になりたいです」と話した。

 44勝で新記録を樹立しても、満足感には浸らない。「来週からは外国のトップジョッキーが来る。いいところを勉強して聞きに行って、少しでもトップジョッキーと戦えるよう努力し近づいて、勝てる騎手になりたいです」とさらなる進化を誓った。

 ◇今村 聖奈(いまむら・せいな)2003年(平15)11月28日生まれ、滋賀県出身の18歳。栗東・寺島厩舎所属。今年3月にデビューし、同13日の阪神8R(ブラビオに騎乗)で初勝利を挙げた。父・康成氏は元騎手で現在、飯田祐厩舎の調教助手。特技はボールペン字。1メートル59、47キロ。

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