【菊花賞】ラスト1冠はアスクビクターモア!!ダービー3着馬がハナ差激戦制した 田辺「何とかしのいで」

[ 2022年10月23日 15:48 ]

G1・菊花賞 ( 2022年10月23日    阪神芝3000メートル )

<菊花賞>ボルドグフーシュ(4)にハナ差で勝利したアスクビクターモア(奥)(撮影・奥 調)
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 クラシック3冠最終戦、G1菊花賞(阪神芝3000メートル)はアスクビクターモア(牡=田村)が制し、G1初制覇を飾った。勝ち時計は3分2秒4のレコード。直線手前で先頭に立つ強気のレースで、ゴール前のボルドグフーシュの猛追をハナ差しのぎ切った。

 皐月賞馬ジオグリフ、日本ダービーを制したドウデュース、皐月賞とダービーでともに2着だったイクイノックスは出走せず。1957年以来、65年ぶりに春2冠の連対馬が不在の一戦で、ダービー3着馬が大輪を咲かせた。

 騎乗した田辺は「よくしのぎきってくれた。自分から勝ちに動いていったので、最後、脚が上がり気味だったけど、迫ってくる勢いもじりじりだったので何とかしのいでくれないかなという思いだった。(ゴールの瞬間は)分からなかった。僕も3分走った後なんで、疲れました」とし、「最後の1冠ようやく獲ることができました。まだ若い馬ですし、これから強い馬と戦うことも多々あると思うけど、まだまだパワーアップしてもっともっとG1も勝ってほしい」と期待を込めた。

 アスクビクターモアは父ディープインパクト、母カルティカ(母の父レインボウクエスト)の血統で、通算9戦4勝。JRA重賞は弥生賞ディープインパクト記念に続く2勝目となった。

 田辺は16年安田記念以来となる、JRA・G1通算3勝目で、菊花賞は初制覇。田村師は16年NHKマイルカップ以来のG1通算3勝目で、菊花賞は初制覇となった。

 ▽菊花賞 英国のセントレジャーに範を取って、1938年に「京都農林省賞典四歳呼馬」の名称で創設された。出走は3歳の牡馬と牝馬に限られ、セン馬は出走できない。クラシック3冠の最終戦で「皐月賞は最も速い馬、ダービーは最も運がある馬、菊花賞は最も強い馬が勝つ」と言われる。今年は京都がスタンド改修工事中のため、昨年に続いて2年連続で阪神開催だった。

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2022年10月23日のニュース