【小倉記念】3歳馬ピースオブエイトは迷わず“買い”、近年は人気馬そろって不振

[ 2022年8月9日 05:25 ]

小倉記念出走予定のピースオブエイト
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 夏の小倉競馬後半戦がスタート。前開催を上回る熱い戦いが期待できそうだ。過去10年のデータから傾向を探る「up to データ」は開幕週を彩る伝統の「第58回小倉記念」。荒れるハンデ戦として知られ、一昨年は3連単137万円超の大波乱。昨年も9頭立てながら上位人気馬がそろって不発で、これも3連単で9万円超え。今年も荒れるのか。

 《人気》1番人気で勝ったのは18年トリオンフ、19年メールドグラースだけで、1番人気は【2・1・1・6】。全くアテにならない。特に8月3週目施行となった近2年は1~4番人気がそろって“券外”に沈む大波乱。残暑厳しい時季的にも体調面の維持が難しそうだ。

 《ハンデ》トップハンデで勝ったのも18年トリオンフ(57キロ)、19年メールドグラース(57.5キロ)のみ。最大重量を背負う馬は苦戦どころか、大敗が目に付く。逆に要警戒は軽量馬。20年アールスター→21年モズナガレボシと格上挑戦でハンデに恵まれた(ともに53キロ)馬が連勝中。53~55キロあたりが狙い目になる。

 《年齢》注目は3歳馬。過去10年では2頭が参戦し、連対率100%を誇る。13年にダービー以来となるラブリーデイ(5番人気)、15年には皐月賞以来となるベルーフ(2番人気)がともに2着。暑い時季にあえて小倉記念を復帰戦に選ぶからには首位争いを確信してのもの。今年はピースオブエイトの参戦が小倉記念を盛り上げる。ダービーではシンガリ負けを喫したが、無傷の3連勝で毎日杯を制した逸材。ハンデも恵まれるなら十分狙いが立つ。

 《脚質》過去10年で逃げ切りは皆無。先行2番手からの押し切り(16、18年)はあるが、ともに12頭立て。フルゲートになれば先行勢は苦戦を強いられる。差しが利く小倉後半戦の馬場もあり、19年から3年連続で4角9番手の馬が勝っている。控えた中団、後方から末脚勝負に徹する馬に流れが向く。

 《結論》参戦に踏み切った3歳馬は即買い、だ。ピースオブエイトは毎日杯を逃げ切ったが控えて差す脚もある。鞍上・ホーの手腕に託す。侮れないのは格上挑戦で重賞にぶつけた場合のエターナルヴィテス、タガノパッション(いずれも3勝クラス・不知火Sとのダブル登録)あたり。(データ班)

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2022年8月9日のニュース