【小倉新馬戦】バルサムノート 母は短距離重賞2勝も中距離合う、1週前追いで目を引く伸び

[ 2022年8月9日 05:30 ]

Road to 2023

スプリント重賞2勝のエピセアロームを母に持つバルサムノート
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 暑熱対策で2週間休催していた小倉サマーシリーズの後半戦が幕を開ける。今週は新馬戦が2鞍組まれている。日曜芝1800メートルでデビュー予定のバルサムノート(牡=高野)はスプリント重賞2勝のエピセアロームを母に持つ良血馬。先週のレパードSを制した香港の名手ホーの手綱さばきに注目が集まる。

 先週、当コーナーで取り上げたフェイトがデビュー戦を5馬身差快勝。今週も注目馬を紹介する。

 小倉サマーシリーズの後半戦が開幕。日曜5R・芝1800メートル戦で初陣を迎えるバルサムノートの母エピセアロームは11年デビューで22戦4勝。11年小倉2歳S、12年セントウルSを制した。マイルで未勝利を勝って以降の3勝は6F戦というスプリンターだったが、3番子のバルサムノートは少しタイプが違うようだ。高野師は「少し性格面で難しいところがある。前向きさがなく、疲れることがあまり好きではないタイプ。体つきも短距離っぽくなくて、長めの距離が合いそう」と適性を見込む。

 中間の調整もすこぶる順調だ。1週前の坂路は実戦を想定した併せ馬でハギノロックオン(3歳未勝利)を追走する形でスタート。前半から軽快にラップを刻み、直線は目を引く伸び。4F52秒8~1F11秒8で僚馬を半馬身突き放してフィニッシュした。トレーナーは「力むことなく、しまいまでしっかりと伸びてくれました。頭が良く、無駄なことをしない。順調に仕上がってきましたよ」と納得の表情を見せた。

 高野厩舎は今夏、3頭が小倉でデビュー。2着2回、3着1回と勝ち星こそないものの、全て馬券圏内を確保している。初陣の手綱を託されたのは短期免許で来日中の香港の名手ホー。7日レパードSのカフジオクタゴンでJRA重賞初勝利を飾った。父モーリスも今年の2歳世代は【4・1・4・19】と好調。鞍上、血の勢いも後押しする。母が初めてタイトルをつかんだ思い出の地で、幸先のいいスタートを切る。

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2022年8月9日のニュース