【中山GJ】絶対王者オジュウチョウサン 記録ずくめの快挙達成!鞍上の石神も大台に

[ 2022年4月17日 05:30 ]

中山グランドジャンプの大竹柵障害を飛越するオジュウチョウサン(右)(撮影・郡司修)
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 「第24回中山グランドジャンプ」が16日、中山競馬場で行われ、オジュウチョウサン(牡11=和田正、父ステイゴールド)が記録ずくめのJ・G1・9勝目を挙げた。鞍上の石神深一(39)は史上16人目の障害戦通算1000回目の騎乗を勝利で飾り、歴代最多タイの障害重賞21勝目。

 拍手、拍手、大拍手。誇らしげに引き揚げてくるオジュウチョウサンと石神に、ファンから祝福の嵐。日本馬が11歳で重賞を勝つのは史上初。同レースは初制覇の16年から7年で6勝目で、同一重賞最多優勝記録を更新。鞍上は「いろんな記録を塗り替えてくれて本当に頼もしい。“ありがとう”と伝えたい」と声を震わせた。
 道中は常にインを確保。出入りが激しい展開にも人馬一体で冷静に対処した。昨年の大障害で後方から迫ってきたブラゾンダムールが3角で先に飛び出す。「今回はこちらが追いかける形になったが、かわせる手応えはあった」。ブラゾンも食い下がるが差は広がる。相棒は「坂を上り切ったきったところで息が上がって一瞬ひやっとしたけど、さすがオジュウ。素晴らしい以外の言葉が思いつかない」と賛辞を送った。

 今後について、和田正師は「しっかり様子を見て、暮れの大障害へ、どのような形で向かうか考えていきたい」。石神は「オジュウも高齢。一緒に戦える残された時間を大切に頑張っていきたい」と締めくくった。国内のG1最多優勝記録はコパノリッキーの11。来年は国内障害レースでの最高齢V記録を持つカラジ(豪州)と同じ12歳になる。史上最高のジャンパーの黄金に輝く旅路はもう少し、続く。

 ◆オジュウチョウサン 父ステイゴールド 母シャドウシルエット(母の父シンボリクリスエス)牡11歳 11年4月3日生まれ 美浦・和田正厩舎所属 馬主・㈱チョウサン 生産者・北海道平取町の坂東牧場 戦績38戦20勝(うち障害30戦18勝) 総獲得賞金9億4137万7000円。障害重賞15勝。障害G1は9勝。馬名の由来は家族名+冠名。

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2022年4月17日のニュース